2016.10.21 校長室からに「校内弁論大会講評」をアップしました。
PDFはこちらです。
 私は、一昨年まで小学校の校長だったので、1年生の二人を含め、弁士の6人が、どれだけ中学生らしい素晴らしい弁論をしたかよく分かるつもりです。本当に素晴らしかった。
 せっかくの機会なので、一人ずつ触れさせてもらいます。
 まず、松本さん。努力の大切さと大変さを、しっかり語ってくれました。心理学の先生に聞いたことがあります。小学校までは能力9割、努力1割。中学校になると能力5割、努力5割。正確には、才能51%、努力49%だそうです。高校生以上になると、能力が2~3割、努力が7~8割。頑張るのはこれからです。遅くないよ。
 南君、「感謝」って本当に良い言葉ですね。家族にも、友達にも、ライバルにも感謝したいですね。合唱コンも、ライバルがいたから頑張れた。「感謝」が自分を伸ばしていくと思います。
 川淵さん、私は3年前、血液の癌になって入院生活を送りました。今まで病気をしたことなんてなかったので、驚きましたし、落ち込みました。健康のありがたさ、命の大切さ、本当によく分かります。5年間大丈夫だったら良いとのことで、今も3か月ごとにドキドキしながら検診で病院に通っています。
 吉信さん、吉信さんに限らず、トイレボランティアの人たちは、本当によくやってくれて、ものすごく感謝しています。いつも言うことですが、自分の力を人のために使えることが大人になるということ、これからもよろしくお願いします。
 豊福さん、ある意味、鷹取さんと通じるところがありましたが、今という点で頑張ることが未来の点につながっていくという話に、「なるほど」と思いました。スティーブ・ジョブズさんが出てくるところが、さすが3年生ですね。ところで、「先生」になると言いましたね。ここで、約束してください。絶対に先生になると。
 ありがとう。楽しみにしています。
 最後に鷹取さん、いろいろと上手く行かないこともあったけど、一生懸命に一生懸命に頑張った後、目指した結果ではなかったのに、不思議と後悔の気持ちが出てこず、清々しい充実感だけだったいう話でした。言われてみると「なるほど、そうか。」と思いましたが、初めて気がついたような気がしています。とても素敵な話でした。
 以上、少し長くなって御免なさい。終わります。