とても素晴らしい集会でした。私があれこれ言わない方が良いとさえ思いましたが、感想を述べさせてください。
　まず、２年生が中心になって行う初めての行事を、とても立派に仕切ってくれました。一方で、３年生は存在感を示してくれました。そして、時間の長短はあれど、各学級で仲間作りについてしっかり話し合ってくれたことが伝わってきて、とても嬉しく思いました。これからも、仲間を大事にし合う学級であり続けてほしいと思います。
　３年生が、ハンセン病について発表してくれました。長島愛生園の方々に全員で書いた御礼の手紙を読ませてもらいましたが、「ｍＩＲａＩ通信」にあった通り、良い学習ができたことが分かり、とても嬉しく思っています。私はあの「人間回復の橋」が完成したとき、橋がある学区の邑久中に勤めていました。橋ができたとき、同僚と「行ってみようや」と渡りに行きました。ところが、橋に門番の人がいて入れてくれませんでした。その時は、すごく腹が立ちました。でも、今になって思うと、それまで虐げられていて、急に島に外から人が来ると言っても、不安で許せなかったんだなあと思います。ですから、今のように、中学生が島の人と交流できるようになって、本当に良かったと思います。憎しみは憎しみを生み、差別は差別しか生みません。互いを認め合い、一緒にこれからを考えていけるようになるには時間が必要でした。そういう時代になって、本当に良かったと思っています。
　話は変わります。保健委員会の発表はよく調べられていて、分かりやすい発表でした。注意事項をみんなにしっかりと守ってほしいと思うのと同時に、先日、県の教育委員会から来た通知文を思い出したのでお話をしておきます。ある女子高校生が、他県の女子高校生とＳＮＳを通じて仲良しになりました。話が弾む内に恋愛の話になり、相手の女子から裸の写真が送られてきました。頼まれて自分も裸の写真を送ったら、相手は何と女子高校生に成りすました４０代の男性でした。それをネタに脅され、会うよう強要され、わいせつな被害を受けてしまったそうです。
　男子は、自分に関係ないと思っているかもしれませんが、同様に高校生の女子とＳＮＳで仲良くなった男子高校生が、女子高生から裸の写真を送られ、頼まれたので自分も裸の写真を送りました。やっぱり４０代の男性で、男の子が好きな男性でした。男子高校生も脅されて呼び出され、わいせつ被害を受けてしまったという事件もありました。
　世の中にはいろいろな人がいます。どんな場合でも、裸の写真等を相手に送ってはいけません。このことを、十分に指導してほしいという通知でした。ぜひ、気を付けてくださいね。
　図書委員会の絵本、とても素敵でした。毎年、図書委員会は素敵な絵本を紹介してくれますね。憎しみは憎しみしか生みませんが、優しさは優しさを生みます。相手を認めることは、自分を認めてもらうことにつながります。互いによさや違いを認め合えることを教えられました。
　とても素晴らしい人権集会でした。これからもずっと素敵な伊里中学校であってほしいと願っています。ありがとうございました。