2017.12.12 校長室からに「生徒朝礼講話」をアップしました。
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 なわとび・マラソン大会、大変お疲れ様でした。地域の方から、「中学生、頑張っとるなあ」と今年も声を掛けていただきました。先日、駐在さんにお会いしたとき、「校長先生、中学生の皆さんに癒やされています」と言われました。「どういうことですか?」とお尋ねすると、「街角に立っていて、中学校の生徒さんが挨拶してくれるんです。寒い日でもすごく気持ちが癒やされるんですよ」とおっしゃられました。皆さんが駐在さんにも地域の方々にも挨拶をしてくれているんだなあと、嬉しく思いました。
 話は変わりますが、東京大学卒業後、リクルートという会社から中学校の校長になり、大阪府教育委員会を経て、現在は、奈良市立一条高等学校の校長先生をされている藤原和博さんが、これからの時代を生きていく若い人たちに必要な力を5つ挙げています。
 一つ目はコミュニケーション能力。人と上手に話ができるという力ではなく、これから国際化が進んでいく中、いろいろな価値観や考え方を持つ人たちと「あいつとは合わん」とか言わずに、一緒にやっていける力です。要は誰とでもつきあえる能力です。
 二つ目はロジカルシンキング能力。物事を感覚ではなく、筋道を立てて考えることができる能力です。
 三つ目はシミュレーション能力。部活動をしている人は、試合や演奏会の前に、今日のプレイや演奏をイメージすると思いますが、その能力のことですね。実際にやらなくても、頭の中でイメージを見ることができる能力です。
 四つ目はロールプレイ能力。何かを演じる力ではなくて、他人の立場に立って考えることができる能力です。校長先生が今話をしていますが、きっとこういう思いなんだろうと想像できる能力です。
 五つ目はプレゼンテーション能力。自分が思ったことや考えたことを相手にきちんと伝え、相手とイメージを共有できる能力です。
 もう一度言います。コミュニケーション能力、ロジカルシンキング能力、シミュレーション能力、ロールプレイ能力、プレゼンテーション能力の5つ。これから高校に進んで行く3年生は特に、1・2年生の人にも意識してもらえるといいなと思います。