2018.02.27 校長室からに「生徒朝礼講話」をアップしました。
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 久々に、たくさんの表彰状を伝達でき、とても嬉しく思います。
 また、朝の部活動が久々に始まって、7時10分にはたくさんの自転車が並んでいるのを見て嬉しくなりました。挨拶の声もいつも以上に大きく感じました。新年度になると急に忙しくなり、練習の時間がなかなか取れなくなります。冬を頑張った者が6月の総体を制します。頑張りましょうね。
 話は変わります。フランシスコ・ザビエルって知っていますか。1549年、九州にやって来て、初めてキリスト教を伝えた人です。ザビエルが本国のスペインに次のような手紙を送っています。
 「日本について、この地で私たちが経験によって知りえたことをあなたたちにお知らせします。第一に、私たちが知りえた限りでは、この国の人々は今までに発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人々は、異教徒の間では見つけられないでしょう。彼らは親しみやすく、一般に善良で、悪意がありません。驚くほど名誉心の強い人びとで、他の何よりも名誉を重んじます。大部分の人々は貧しいのですが、武士も、そうでない人々も、貧しいことを不名誉とは思っていません。 - 中略 - すなわち、名誉は富よりもずっと大切なものとされているのです。他人との交際はたいへん礼儀正しく、武具を大切にし、たいへん信頼して、武士も低い階級の人たちもすべてが、刀と脇差とをいつも持っています。人びとは賭博を一切しません。賭博をする人たちは他人の物を欲しがるので、そのあげく盗人になると考え、たいへん不名誉なことだと思っているからです。」
 ザビエルはキリスト教を世界に広めるために派遣された宣教師の一人で、日本人のレベルの高さに驚き、力のある宣教師を派遣する必要があることを本国に訴える手紙を書いたわけです。
 日曜日に終わった平昌オリンピックでは、日本人のメダル獲得とともに、人としての素晴らしさを伝えるニュースが、たくさん報道されました。小平奈緒選手の李相花選手をいたわる姿、カーリング女子のフェアプレイ、カーリングは相手の失敗を願ってはいけないスポーツだそうですが、真っ直ぐで笑顔を絶やさない姿が賞賛されました。葛西選手も残念でしたが、レジェンドな戦いでした。
 私も60歳になりましたが、改めて人として成長していきたいと思っています。3年生は1か月後には高校生、2年生は最上級生として伊里中学校を引っ張ってもらわないといけませんし、1年生は先輩になります。一緒に人として成長し続けていきましょう。