2018.07.23 校長室  終業式の話
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一学期お疲れ様でした。みんなが楽しみにしている夏休みがやって来ます。 でも、先日の大雨で、同じ岡山県に住んでいる中学生の中に終業式もできず、 クーラーのないところで家の片付けや学校の片付けに追われている人たちも います。我々は、今の生活と今日を迎えたことに本当に感謝しないといけな いと思います。 さて今日は、みんなに「むごい(残酷な)教育」のお話をします。 皆さんは、徳川家康という人を知っていると思います。家康は、小さい頃 身体も弱く、今川義元という人の治める国で人質としてとらわれていました。 今川義元は、家来に、「家康にむごい教育をしろ」と命令しました。家来 はどんな教育をしたと思いますか? 家臣は、「朝早くからおこし、労働させ、粗末な食事を与え、武術や学問 を厳しく教えたそうです。」 それを知った今川義元は、家臣を怒って、こう言いました。 「人質の家康には、朝から晩までごちそうを食べさせ、寝たいと言ったらい つまでも寝させてやり、夏は暑くないように、冬は寒くないようにしてやれ。 嫌なことはさせず何事も好きなようにさせてやれ。」と、… そして、こう付け足したそうです。「そうすれば大抵の人間はダメになる。」 どういう意味か分かりますか? 人は、贅沢や、好きなことばかりしてはダメで、「我慢すること」「嫌なこと に耐えること」が大切だと言うことです。 皆さんも夏休み中、クーラーの部屋でダラダラするのではなく、 ・規則正しい生活。 ・家族の一員として家の手伝い。 ・普段できないことへの挑戦。などをしてみてください。 この話の続きですが、こうして、前半に「厳しい教育(正しい教育)」を受 けた家康は、後に徳川幕府の基礎を築いたそうです。