2018.12.21 【校長室から】2学期終業式の話
今日で2学期が終わります。みんなにとって2学期はどんな学期で
したか?2学期の始業式に、池江選手の話をして、自分の目標達成と
日本1の学校づくりに向かって頑張る学期にして欲しいと言いました。
どおだったでしょうか?
さて、今日は、ヨーロッパで知られている昔話をします。
ヨーロッパのある村で何十年も先生をしていた方が退職し、故郷に
帰ることになりました。村人達は、大変お世話になった方なので、何
かお礼をしようと話し合いました。でも、この村は大変貧しい村だっ
たので先生にお金をかけて贈り物をするような余裕がありませんでし
た。
そこで村人達は、村の名産であるワインを各家庭から少しずつ持ち
寄り、大きな樽に集めることにしました。多くの村人が少しづつです
がワインを持ち寄り、すぐに樽は一杯になりました。
先生も大変喜んでくれて、故郷に帰りました。2,3日して先生は、
みんなからいただいたワインを楽しみにして飲もうとグラスにつぎ1口
飲みました。しかしそのワインを口にしたとたん先生の表情が「期待
と喜び」から「疑惑と驚き」に変わりました。
なんと、グラスの中身(樽の中身)は、どう味わっても「水」だった
のです。
つまり、村人達は、「自分1人ぐらいは、水を入れてもわからないだ
ろう」と考えたのです。でもそれが、みんなだったためにこのような
ことになたのです。きっと何人かは、本当にワインを入れたに違いあ
りません。もしこれが逆であったなら本当にワインの味がしたはずで
すね。
みんなの2学期の生活の中で、合唱コンクールでちょっとぐらい歌
わなくても、ちょっとぐらい挨拶の声が小さくて、ちょっとぐらい宿
題を出さなくてもと思ったことはありませんか?人間は、弱いので誰も
がそんな思いになったことがあるのではないかと思います。
そのちょっとという気持ちがもしかすると自分の失敗につながったり
するかも知れません。
3学期は、締めくくりの学期になります。この冬休みは、これまで
の自分の生活を振り返り、学年の締めくくりのために何をどう頑張る
かを考えながら、お正月に1年の目標を立ててみてほしいとおもいま す。
3学期、みんながどんな1年の目標を立てたか楽しみにしています。