2019.04.10 【校長室から】入学式 式辞
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 色鮮やかな花々に包まれ、春の香りが満ちあふれる、良い季節となりました。
  本日は永島英夫教育委員様、田原隆雄市長様を始め、多数の御来賓の方々にお
越しいただき、平成三十一年度入学式を挙行できますことに、心から感謝申し
上げます。
  三十名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。皆さんは、いろい
ろな不安や期待を持って今日を迎えたことだと思います。
今日は、皆さんが、素晴らしい伊里中学校の生徒となるために三つのことを
お話しします。
  一つめは、「目標を持つこと」です。先日引退したイチロウ選手が引退会見
で「自分が熱中できるもの、夢中になれるものを見つければ、自分の目の前に
立ちはだかる壁に向かっていくことができる。」と、言っています。周りの誘
惑に負けず、努力を続けることのできる中学生になってください。
  二つめは、「人を大事にする」ことです。校門の横に掲げてある、「絆・仲
間・愛」という横断幕を見てくれたでしょうか。これは生徒会執行部が作って
くれました。人を大切にする人は、他人に大切にされる人です。人を大切にす
れば、そこには絆が生まれ本当の仲間ができます。
そして、思いやりの気持ちや感謝の気持ち、すなわち愛が生まれると思うから
です。
  三つめは、「地域や学校に貢献できる人になること」です。学校には、たく
さんの地域の人が来られてみんなのために様々なことを手伝ってくれていま
す。そんな方々に感謝する気持ちを持ち、自分たちも地域の活動に積極的に参
加できる人になってください。また、学校は、みんなが作るものです。誰かが
やってくれるではなく、自分たちの手で作っていくものです。ですから、大き
な声であいさつできたり、自信を持って校歌が歌えたりできる人、そして学級
活動や生徒会活動、ボランティア活動に積極的に参加できる人になってくださ
い。
  この三つのことを実践していけば、中学校三年間はきっと充実し、楽しいも
のとなるはずです。
  先日発表された新元号「令和」に込められた「人々が心を寄せ合い文化を生
まれ育てる」という思いのように、一年生三十名を含めた百四名の伊里中学校
全校生徒の心を合わせ素晴らしい伊里中学校を作っていきましょう。
さて保護者の皆様、お子様の御入学、誠におめでとうございます。中学生の
時期は、心身ともに大きく成長し、自我が芽生え、親離れをし、子供から大人
に向けてのステップアップをする時期です。そのなかで子供たちは、様々なこ
とを自分たちの力で解決したり、挑戦する力をつけていくことになります。こ
ういった中学生活を支えていくためには、保護者の皆様と地域、学校との連携
が大切になってきます。どうか、学校に任せることは任せ、しっかりとお子様
や学校を見守っていただけるとありがたいと思います。
これから三年間、宜しくお願いいたします。
最後になりましたが、来賓の皆様方を始め地域の皆様方、伊里の子供たちの
ために、学校職員一体となって頑張ってまいります。今年度も子供たちへの温
かい声掛け、学校園への御支援、御協力を、どうぞ宜しくお願いします。

                  平成三十一年四月十日
                           備前市立伊里中学校長 松田典久