2019.09.02 【校長室から】2学期始業式の話
PDFはこちらです。
 いよいよ2学期が始まりました。夏休みの皆さんの生活はどう
だったでしょうか。
 地域のボランティア活動に参加した人はいますか?
 何か目標を決めて2学期頑張ろうと取り組んだ人はいますか?

 2学期は、初めての文化祭を始め、防災訓練や、マラソン・縄跳
び大会、地域の文化祭など地域の人たちと一緒になって活動した
り、地域の人たちにみんなのいいところを見てもらう機会がたく
さんあります。今学期はボランティア活動や地域の方々との交流
の中で中学生の頑張る姿をしっかり見せてもらいたいと思います。

 今日は、少し長くなりますがボランティアや貢献活動、2学期
の学校生活の中で大切にしてほしい「思いやり」の心について少し
話したいと思います。(少し原作をアレンジしています)
 ある貧乏な村人たちに神様が1メートルの箸とたくさんの食事
を与えました。村人たちの多くは、その箸で食事をしようと思い
一生懸命食べようとしましたが、箸が長すぎて口に食べ物が入り
ません。しばらくしていると、あるグループが箸を使って隣の人
の口に食べ物を運んであげていました。食事をもらった人は又隣
の人に食事を運び、回り回って最初の人の口に食事が運ばれその
グループはみんなおなかいっぱいになりました。
それを見ていた人々は、こうすればいいのかと思ってまねをし
ましたが、うまくいかずけんかになってしまったグループがあり
ました。
 その一つは、自分からは、何もしないで自分の口に食事を運ん
でくれたときにだけ、他の人に食事を与えてあげるグループです。
そのうちみんな腹を立て、誰にも食事を運ばなくなりました。
 2つめは、相手のほしがるものや気持ちを考えず適当にどんど
ん食事を食べさせるグループです。最初はよかったのですが、そ
のうち自己中心的なやり方に、食事が運ばれても無視する人が現
れました。
 3つめは、「俺が食べさせてやるから今度は俺に食べさせろと!」
お互いに指図するグループです。その高圧的な態度にグループは
バラバラになってしまいました。

 このように、「思いやり」のある行動とは、
1 してもらうのを待つのではなく自分から行動すること
2 相手の気持ちを考えて行動すること
3 見返りを期待しないこと
(いいことをしていれば、いつかは必ず自分に返ってくるものです)
 ぜひ、この2学期は、学校の中でも外でも「思いやり」のある行
動を意識して生活してほしいと思います。
 2学期も頑張りましょう。