2020.01.07 【校長室から】3学期始業式
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 今日から3学期が始まります。みなさんの冬休みはどうだったでし
ょうか。2学期の終業式には、「日付」のある夢、「目標」を持って努
力を続けようというお話をしました。みなさんは、自分の目標を持ち
ましたか。
 今日は、小惑星探査機の「はやぶさ」の話をします。「はやぶさ」は、
2003年に鹿児島の宇宙観測所から打ち上げられ「イトカワ」という
惑星を探査して7年をかけて地球に帰ってきました。その間、8回以
上の故障やハプニングによって、エンジンが止まったり、通信ができ
なくなったりして宇宙のチリになる危機を乗り越えて地球に帰ってき
ました。そのピンチの中、プロジェクトのリーダー川口淳一郎(かわぐ
ちじゅんいちろう)さんは、決してあきらめることなく自分の経験や
知識から様々なことに挑戦し、危機を回避していきます。中でも、通
信が途絶えた最大のピンチの時には、みんながあきらめそうになった
中で、「はやぶさ」は、きっと回転しているに違いない。だとすれば、
地球から電波を受けることのできる瞬間があるはずだと思い、「はやぶ
さ」のいそうな場所を推測し、時間と周波数を変えて電波を送り続け
ます。そして、47日目に、「はやぶさ」からの返事を受け取ることに
成功し、地球に帰ってくることができたのです。
何事にも、成功の陰には、たくさんの人たちの努力と苦労がありま
す。
さあ、みなさんも学年をしめくくり、新しい学年や進路に向けて今
こそ努力を続けるときだと思います。その努力は、成功に結びつかな
かったとしても、必ずどこかで役に立つはずです。3学期は、みんな
の頑張る姿がいろんなところで輝く学期にしていきましょう。