生成AIの利用について
 
片上高等学校における生成 AI の利用について


1.本校が生成 AI の利用を教育活動に取り入れる意図
今後の社会生活にますます浸透していくと考えられている生成AI を教育活動に取り入れることで、多様な学習ニーズに応える使命を担った高等学校として、一人一人の希望や状況に応じた個別最適な学び の実現を目指すとともに、地域社会の発展に貢献できる人材の育成を目指します。
また、学習指導要領で教科を横断して育成するよう求められている「言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力」について、生成 AI を利用した学習を通じて、より効果的に育成していくことができると考えております。
生成 AI に関しては、個⼈情報の流出、著作権侵害のリスク、偽情報の拡散、批判的思考⼒や創造性、学習意欲への影響等、様々な懸念が指摘されております。これらのリスクについても、本校での学びを通じて考えたり体験したりすることで、 AI がますます重要な役割を果たす今後の社会生活をたくましく生き抜く姿勢やスキルを身につけてもらいたいと考えております。
 
2.生成 AI 活用の適否についての考え方
「初等中等教育段階における生成AI の利用に関するガイドライン」令和6年12月に示されている以下の例を踏まえつつ、教育活動や学習評価の目的を達成する上で、生成 AI の利用が効果的かどうかをそのつど判断してまいります。
【利活用が考えられる例】
・情報モラル教育の一環として、生成 AI が生成する誤りを含む出力を教材に、その性質や限界に気付く
・生成 AI をめぐる社会的論議について児童生徒が主体的に考え、議論する過程で、その素材として活用する
・グループの考えをまとめる、アイディアを出す活動の途中段階で、一定の議論やまとめをした上で、足りない視点を見つけ議論を深める目的で活用する
・英会話の相手として活用したり、より自然な英語表現への改善や一人一人の興味関心に応じた単語リストや例文リストの作成に活用したりする
・外国人児童生徒等の日本語学習や学習場面での補助のために活用する
・生成 AI の利活用方法を学ぶ目的で、自ら作った文章を生成 AI に修正させたものを「たたき台」として、自分なりに何度も推敲し、より良い文章として修正した過程・結果をワープロソフトの校閲機能を使って提出する
・プログラミングの授業において、児童生徒のアイディアを実現するためのプログラムの制作に活用する
・教科書等の内容を児童生徒それぞれの進度に合わせて理解するために、解説やイメージを出力し、より内容に対する深い理解を生み出す助けとする
【不適切と考えられる例】
・生成 AI 自体の性質やメリット・デメリットに関する学習を十分に行っていないなど、情報モラルを含む情報活用能力が十分育成されていない段階で、自由に使用する
・各種コンクールの作品やレポート・小論文等について、生成 AI による生成物をほぼそのまま自己の成果物として応募・提出する
・詩や俳句の創作、音楽・美術等の表現・鑑賞など、感性や独創性を発揮させたい場面、初発の感想を求める場面等で安易に使わせる
・テーマに基づき調べる場面などで、教科書等の質の担保された教材を用いる前に安易に利用する
・教師が正確な知識に基づきコメント・評価すべき場で、教師の代わりに生成 AI の出力のみに頼る
・定期考査や小テスト等で使わせる(学習の進捗や成果を把握・評価するという目的に合致しない。CBTで行う場合も、フィルタリング等により、生成AI が使用し得る状態とならないよう十分注意すべき)
・児童徒の学習評価を、教師が判断せずに生成AI からの出力をもって行う
・教師が専門性を発揮し、人間的な触れ合いの中で行うべき教育指導を実施せずに、生成 AI のみに相談させる
 
3 生徒による生成AI の利用における留意点
お子様に生成AI を利用させる場合には、以下をご確認いただき、適切にご指導ください。
(1)生成AI の概要
生成AI はAI(人工知能)の一つで、膨大なデータを学習し、文章(テキスト)、画像、音声、動画などの様々なコンテンツを生成することができます。
(2)生成AI ツールの利用規約
ChatGPTを提供するOpenAI社ではサービス利用の年齢について以下のように定めています。
「お客様は、13 歳以上、又は本サービスの利用に同意するためにお住まいの国で必要とされる最低年齢に達している必要があります。お客様が18 歳未満の場合、本サービスを利用するには、親権者又は法定後見人の許可を得る必要があります。」(https://openai.com/ja-JP/policies/terms-of-use/)
各種生成AI ツールの利用に際しては、それぞれのサービスの利用規約を確認し、遵守してください。
(3)個人情報等の保護
生成AI に入力した個人情報やプライバシー情報、機密情報が、生成AI の機械学習に利用され、生成AI の回答として出力されるリスクがあります。これらの情報を生成AI に入力しないでください。
(4)著作権の尊重
他人の著作物の複製やアップロードを行う場合には、原則として著作権者の許諾が必要です。また、生成AIから生成されたものが他人の著作物と似ている創作的表現を含む場合などは、著作権の侵害となり得るので注意してください。
(5)自身の判断の重要性
ChatGPT 等の対話型生成AI は、ある単語や文章の次に来る単語や文章を統計的に推測して回答を生成するものです。そのため、回答には誤りや事実と異なる内容(ハルシネーション)が含まれる可能性があります。生成された回答はあくまでも参考の一つにすぎないという姿勢で真偽を確かめ(ファクトチェック)、最終的には自分で判断することが必要です。
(6)不適切な利用防止
日常の課題・レポート、長期休業中の読書感想文等に対して、生成AI による生成物やインターネットからダウンロードした作品を自己の成果物として提出することは、目指す学びが得られず、自分のためになりません。また、コンクール等においては、不正行為と見なされる場合があります。